革新的ラミネートメンブレン構造による様々な特長
逆洗可能なフラットシート
頑強なラミネート構造より、平膜でありながら逆洗を可能にしています。逆洗により、通常のエアレーションでは取り除けない膜表面に残留する粘着質の有機系スラッジを取り除きます。
その結果、薬品洗浄、メンテナンス洗浄の頻度をすくなくし、ダウンタイムの低減に寄与します。
コンパクト設計
フレーム・支持体のないラミネートタイプの構造のため、膜の設置充填率が高く、単位体積当たりの膜面積が大きくとれます。
その結果、小さなフットプリントにて大きな処理量を実現しています。
省エネルギー
滑らかな膜表面により、スラッジの表面堆積がすくない特徴があります。それにより表面をクロスフローするエアレーションは微細なものとなり、エアレーションの消費量、すなわち消費エネルギーは比較的少ないものとなります。
高い濾過性能
UF膜によりバクテリアのみならずウイルスの除去も可能にしております。
水の再利用のためのRO膜の前処理としても最適です。
セルフヒーリング機能
膜の安全性・治癒性は、MBR廃水処理において重要な役割を果たします。
BIO-CEL®のメンブレンは、特殊なスペーサー素材の両面にラミネート加工されています。
そしてそのラミネートシートを切り出し、側面を溶接しています。
その結果、2mmの薄いラミネートメンブレン構造になっております。
膜が損傷した場合、スペーサー材料が損傷部分を遮断することでメンブレンラミネートを治癒し、スラッジ、バクテリアの侵入を防ぎます。
ラボのテストにおいて、メンブレンラミネートは、最悪な条件下においても2分以内に「治癒」することが確認されています。結果、濾過液の水質低下はほとんど起こりません。
全自動
堆積物に強い
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・中空糸は上部、下部で束ねられており、
その部分に堆積物がたまる場合がある
・中空糸が絡まる場合がある
BIO-CEL®は、
・下部が解放されており、膜間において堆積が発生しない
・シートタイプより絡まることがない -
・中央よりエッジが詰まりやすい
・メンブレンシート間に堆積物がたまる場合がある
BIO-CEL®は、
・エッジのつまりが発生しない
・フレキシブルなシートによりシート間にスラッジ堆積問題は発生しにくい
高い耐ファウリング性能
一般的シンメトリック構造のメンブレンにおいての濾過は、メンブレン表面の濾過(スクリーン濾過)と、メンブレン層間での濾過(デプス濾過)が行われます。
表層のスラッジはクロスフローのエアーバブルにより、取り除かれますが、メンブレン層に入ったスラッジの除去は、エアーバルブでは取り除くのは困難です。
BIOーCEL®のメンブレンは、非常に滑らかな表層の、アシメトリック構造のUF膜です。
スラッジのほとんどは、表層のスクリーン濾過にてブロックされ、微細なエアーバルブによりメンブレン表層から取り除かれます。
UFにより、2次側の汚染は比較的少なく、濾過側でのバイオの繁殖リスクも少ないです。
また、逆洗により、メンブレンの清浄度も高いレベルで維持できます。
BIO-CEL®メンブレン